センター試験 情報教育 情報関係基礎

【解説】情報関係基礎 平成31年度 センター試験

センター試験
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第4問(選択)

難易度は優しめでした。

今回の問題では第3問を選ぶよりは第4問を選んだ方がいいかと思います。(試験中にはなかなか判断できませんが…)

平成30年の問題のように、エクセルで再現しようかとも思ったのですが、流石に600人分の架空のデータを作って辻褄を合わせるのは途方もない作業になりそうだったので断念しました。すみません。

問1

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ア : ②AVG(D2~F2)

イ : ③SUM(G2~I2)

ウ : ②$B$2~$B$601

エ : ①$A2

オ : ⑦J$2~J$601

カ : ⑤$C$2~$C$601

ア~イ

3日間の平均睡眠時間とあるので、シート1生活習慣調査のD, E, F列の3日間の睡眠時間の平均をとるのでAVG関数を使います。

AVG関数はエクセルだとAVERAGE(数値1, 数値2, …)と入力しないといけませんが、情報関係基礎ではAVGと略してあります。

また、範囲の指定もエクセルだと「D2:F2」のように表すところを情報関係基礎では「D2~F2」のように表すのも若干の注意が必要です。

アの正解はAVG(D2~F2)です。複写しますがJ3~J601に複写とあるので行が変わります。

同じ行にあるD2, E2, F2の平均値が欲しいので「$」は必要ありません。

J2がAVG(D2~F2)で、J3に複写するとAVG(D3~F3)のように数字が変化します。

イでは、三日間の朝食回数を計算とあります。平均ではないので注意。

朝食を食べた回数の合計を求めるので、SUM(G2~I2)が正解となります。

COUNTでは、セルに数字が入っている個数を返すので、1でも0でも同じ(この場合3)が返ってくるので、朝食を食べた回数の合計が求められません。

ウ~オ

次に求めるのは学年別の平均です。

セルB2は1年生の平均睡眠時間なので、

AVGIF(生活習慣調査!$B$2~$B$601, A2, 生活習慣調査!J$2~J$601)が正解です。

AVGIF(セル範囲1, 式, セル範囲2)はセル範囲1のなかで、式と等しい値をもつセルに対応するセル範囲2の中の平均値を返します。

今回は、生活習慣調査のシート1の列B(学年)がA2のセル(1)と等しいものを見つけて、同じ行のJ列(個人平均睡眠時間)の値の平均値を返します。

B3, B4に複写とあるので、範囲(行)が動かないようにB$2~B$601とし、

さらにC2~C4にも複写とあるので、範囲(列)も動かないよう$B$2~$B$601となります。

シート3では距離別の平均を作成します。ここでも先ほどと同様AVGIFが登場します。

AVGIF(生活習慣調査!$C$2~$C$601, A2, 生活習慣調査!J$2~J$601)が正解です。

今回も、複写するのですが範囲が動いてしまっては困るので範囲指定は$C$2~$C$601となります。

問2

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キ : ③MEDIAN

ク : ③7.0

ケ : ④A2

コ : ②2

サ : ③COUNTIF(3年生!$B2~$B201, B1)

シ : ③睡眠時間が7.0以上の生徒については、睡眠時間が増えるにつれて睡眠時間ごとの生徒数が減少する。

ス : ①6.5以下

キ・ク

これらは関数知ってる?という問題でした。しかし、情報関係基礎の場合後ろに関数の説明はバッチリ載っているのでこれを問題にする必要はあるのでしょうか…。

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キは選択肢のINT, COUNT, MODE, MEDIANから中央値を求めるMEDIANを選べばOKです。

最頻値をもとめるのはMODEなので、シート5のB4にはMODE(3年生!A2~A201)が入力されているはずです。そこで求められた値が7.0となっているので3年生で一番多い睡眠時間は7.0時間だったということですね。

絶対に落とせない点取り問題でした。

ケ・コ

0.5時間単位で小数部分を切り捨てた値を求めます。

INT(式)は式の値を超えない最大の整数を返す関数です。例をあげればINT(6.5)などの場合6になるということですね。

しかし、そのままINT(A2)などにしてしまうとかなり値に誤差が生まれてしまいます。

どういうことかというと、今回A2の値は6.7ですが、INT(A2)とすると6になってしまいます。極端な話、6.1も6になりますし、6.9も6になってしまうわけです。

これでは統計として信頼のできる結果とは言い難いです。

そのため、一旦値を2倍にして、2倍された値をINT()して、また2で割るということをします。これをすることで、誤差を少なくすることができます。

B2の場合、INT(6.7*2)/2で6.5となります。

実際にエクセルで統計を出すときはROUND関数等を用いて四捨五入することが多いかと思いますが、情報関係基礎や情報処理技術者試験では今回のような方法を取られることが時々あるので覚えておくといいかと思います。

サ~ス

サ~スは表とグラフを見ながら答える問題でした。

シート6セルB2には、睡眠時間がB1(5.0時間)と一致する生徒の人数を数えるため、COUNTIF関数が入ります。

SUMIFだと条件に合う中に入っている数値の合計が返されてしまいます。

しかも、A列から5.0時間と合致するのを見つけるというのはおかしな話ですよね。

②と③で迷うかと思いますが、今回はC2~L2に複写するとあるので、複写した時に列がずれてしまわないよう$B2~$B201とする必要があります。

$がないと、複写した時C2~C201のように存在しない列を参照してエラーが出てしまいます。

問3

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セ : ⑥F$2

ソ : ⓪A2

タ : ②24

チ : ③D2~D601

ツ : ⓪睡眠時間と朝食の間に正の相関がある。

テ : ④経過時間は、睡眠時間との間に負の相関があり、朝食との間にも負の相関がある。

セ~タ

経過時間を求めます。

正解はA2*60+B2-F$2*60+IF(F$2>A2, 24*60, 0)となります。

まず経過時間を分単位で表すために、A2*60+B2で就寝時刻(時)を分にします。

21時からの経過時間(分)を求めるので、基準となる21が記載されているF2*60を引きます。(-F$2*60)

23時台まではここまでのA2*60+B2-F$2*60の式で大丈夫なのですが、0時以降はこの式だとマイナスの値になってしまいます。

なので、IF(F$2>A2, 24*60, 0)で、21時より小さい値(0時以降)の場合に24*60分をプラスするようにします。

600行目を使って考えてみましょう。

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A2*60+B2-F$2*60+IF(F$2>A2, 24*60, 0)

就寝時刻(時)が0なので、0*60+25-21*60=-1235です。経過時間を知りたいのにマイナスだと困ります。

0は21より小さいので、IF文が真の時に実行される24*60がプラスされ、セルC600には205が入ります。

相関関係を求めるのにCRREL関数を用いています。

CRREL関数を実行すると相関係数を求めることができます。

相関係数=Correlation coefficient(コリレーション コフェシエイト)から来ています。

経過時間と睡眠時間の相関関係を調べ、経過時間と朝食の相関関係も調べるためにB2に複写したとあるので、

CORREL(再調査集計!$C2~$C601, 再調査集計!D2~D601)が正解です。

$D2~$D601としてしまうと、複写しても範囲が変わらず経過時間と睡眠時間の相関関係が表示されてしまいます。

<おまけ>

C2にはCORREL(再調査集計!D2~D601, 再調査集計!E2~E601)が入力されています。

ツ・テ

ツ・テは一つ一つ内容をみて合っているか合っていないか確認していけば解ける問題でした。

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最後に

問題および解答の著作権は独立行政法人大学入試センターに帰属します。

解説の文章および画像等を無断で転載することはお控えください。

質問や誤植のお知らせ、その他連絡につきましてはコメント欄およびお問い合わせフォームまたはTwitterからお願いいたします。

www.tkmium.tech

参考文献

  1. GMO : SSL/TLS総合解説サイト, https://www.sslcerts.jp/
  2. GMO : SSL暗号化通信の仕組み,https://jp.globalsign.com/ssl-pki-info/ssl_practices/ssl_encryption.html
  3. SAKURA internet : Chromeの強制的な警告表示が2018年7月から開始,https://ssl.sakura.ad.jp/column/https-not-valid3/
  4. 日本ネットサーフィンインフォメーションセンター : ドメイン名の仕組み,https://www.nic.ad.jp/ja/dom/system.html
  5. KAGOYA JAPAN : 【図解】DNSサーバとは?設定・変更と確認方法,https://www.kagoya.jp/howto/rentalserver/dns-server/

*1:資料 : 独立行政法人大学入試センターHP https://www.dnc.ac.jp/

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