センター試験解説シリーズ 平成31年 情報関係基礎 解説
受験者数 | 平均点 | 最高点 | 最低点 | 標準偏差 |
397 | 49.64 | 98 | 0 | 18.63 |
※中間集計その2より
大問ごとにページを分けています。
第1問(必答)
問1
a
ア : ⑨暗号化
イ : ⓪Webサーバ
ウ : ④ファイル名
エ : ①国名
オ : ②大学や企業のような組織種別
カ : ⓪DNSサーバ
H30年でも似た問題が出題されていましたね。
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)とは、サーバとクライアント間でデータをやり取りする際に使うプロトコル(通信規約)です。
HTTPSとは、Hyper Text Transfer Protocol 「Secure」のことで、HTTPの通信をセキュア(暗号化して)やり取りするよというものです。(なので、https自体は厳密にはプロトコルではありません。)
HTTPSではSSL(Secure Socket Layer)/TLS(Transport Layer Security)というプロトコルが使われています。SSLがSSL3.0バージョンアップを重ねた後、TLS1.0に名称変更されたのでいまだにSSLと言われたり、SSL/TLSと併記されたりしています。
近年世界的にSSL/TLS通信化が進んでいます。
2018年7月からGoogle Chrome(webブラウザ)で、httpsではないサイトで「保護されていない通信」と表示されるようになりました。
トップレベルの.jpなどが国名、第2レベルが組織などです。
DNS(Domain Name System)等は基本中の基本ですね。
b
キ : ③パケット
クケコ : 255
サ : ④28
32ビットIPアドレスは8ビットずつ区切って表示します。
28は256なので、0から開始すると255まで表示できます。
ビット数を32から40に増やすと232から240に増えるので表示できるIPアドレスの個数は28倍になります。
c
シ : ④復号
ス : ③受信者の公開鍵
暗号化と復号の問題です。
選択肢の量子化や標本化などは暗号化するときの言葉ですね。
H30でも第1問の問2で出題されていました。
問2
セ : ⓪
ソ : ⓪
タ : ①
チ : ①
ツ : ②
テ : ③Aの状態が1かつCの状態が1
ト : ①SW1・SW2・SW2・SW1
セ~ツ
地道に当てはめて解いていきます。(かなり面倒だなと思いました…)
まず回路1の時を考えます。
全ての状態の時の出力の様子を表にしました。
回路2の時は、
以下のようになります。
テ
Bが1の時だけ抜き出すと、次の表のようになります。
A | B | C | 出力2 |
0 | 1 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 | 1 |
1 | 1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 1 | 0 |
XOR回路ですね。
ト
⓪のSW1・SW2・SW2・SW1 を表にしてみました。これが正解ですね。
XOR回路であればOKです。
この問題は問題文にヒントがありますね。
「テ : ③Aの状態が1かつCの状態が1」の時の出力2が、AとCの論理和の結果と異なることがわかった」
この文章です。
SW1・SW2・SW1にSW2が追加されてもXORであることには変わりないのです。
そもそも、SW2は0でも1でも回路は交差しているだけでどちらも繋がっています。
SW2が追加されても出力結果が逆になるだけなので問題ありません。今回は階を一つ増やしたので、SW2が一つ増えている①が正解でしたが、SW2が2つであれば正解です。
なので、SW1・SW2・SW1・SW2などでも正解です。
階をどれだけ増やしても今後はSW2を追加していけば良いというわけですね。
コメント
質問失礼します。
第一問 問2 テの回答が③になるのはなぜですか?
論理演算の問題に不慣れで、用語の解説などを調べたのですがわかりませんでした>_<
「AとCの論理和になる」というのがどういうことなのかいまいち理解できません泣
私の理解↓
XOR回路
・2つの入力が等しい場合は0を、異なっている場合は1を出力する)になっている。
論理和
・2つのうちどちらか、あるいは両方が真であれば真。
考え方、合っていますよ!
問題文をよく読んでみると、AとCの論理和の結果と「異なることがわかった」とあります。
今回は排他的論理和ですので、論理和と違うのはAとCがともに1のと時ですね!